Aチーム'08 2nd



正式名称「Aスライダー高速攻撃隊」
俗称「速攻野郎Aチーム」
通称「Aチーム」の戦いの記録('08 2nd)がこれだ。

  • 戦場
     としまえんプール・ハイドロポリス(総コース数31本)

  • 記録
     この年、伝説はふたたび蘇った。
     年内2度目の挑戦が行われたのにはわけがある。前回の挑戦時、あの男――通称サンダースライダーの異名を持つあの男は、スライダーで信じられないものを目にした。なんと客が普通に腕時計をしており、監視員に注意を受けることもなく滑走を楽しんでいたのだ。Aチームの最初の活動場所では、この行為は厳重注意の上、時計を外さなければ滑れなかった(注:そのプールは数年前に閉鎖されたとのこと)。それがこのとしまえんでは許可される…これを知った彼は思ったのだ。これはタイムを計れるということに他ならないと。脳内測定の時代は幕を下ろしたと。

     そんなわけで急遽、腕時計付きのダイバーズウォッチを購入した彼は、この年2回目となる挑戦のためにやってきたのである。この日、まさに歴史が塗り替えられたのである。
     しかし、彼にも誤算があった。公式コースとなっているA7スライダーはスタート地点から傾斜が急なため、スタート時につかまれるように上部に金属製の枠が取り付けられている。これを両手でつかみ、勢いよく枠を手放してスタートするのが彼のやり方だったが、腕時計をした状態ではこの方法を使えなかったのだ。当初は通常どおりスタートし、枠を手放すと同時に手を腕時計に伸ばしてすばやくスタートボタンを押す、という方法を考えていたのだが、A7は最初から流れが早すぎ、一度滑走に入ってしまうとスタートボタンを探し出すことが非常に困難だったのだ。無理にこれを行うとスタートボタンを見失う危険があるばかりか、ボタン探しに気を取られて体勢を崩し、カーブを曲がりきれずに激突するというヘビーな状況に追いやられてしまう。このため、最初からスタートボタンに指を当てておき、片手でスタートするという方法を採用せざるを得ず、脳内計測時よりも幾分タイムが落ちてしまった。スタート方法についてはまだ改良の余地があるようだ。

     なおこの日は天気予報が外れてあいにくの晴天となり、客が大勢いたために、1本滑るのに40分待ちという忍耐を強いられる状態であった。このためほとんどの滑走を本命のA7に絞らざるを得ず、すべてのコースで一度はタイムを測定する、ということができなかった。以下は測定できたもののみの記述となる。
     
    スライダー番号長さ通常滑走タイムマックス21タイム
    A2141m24"3021"92
    A3140m23"26――
    A5147m30"5423"02
    A787m9"417"87
    C24――――――
    C25――――――
    C29――――――
    C30――――――

     タイム計測により、より精度よくタイム計測ができるようになり、滑り方による高速化も一目瞭然となった。特にA5のタイム向上率が顕著だが、このコースはいかんせん距離が長く、また流れも緩やかとあって一般人の人気が高く、日に何度も滑れないという欠点から、やはり公式コースには向かないという見解となった。今回計測できなかったコースについては、来年以降の課題である。



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