間っ九



 誰もが一度は利用したことがあるであろうファーストフード店の代表格、マクドナルド。われわれはこの「マック」に対して悪い印象を抱くものではなく、むしろその存在を喜ばしいものと考えているが、だからこそマックについてその謎を解明せずにはいられない。以下情報ネットワークからの貴重な情報である。1、2は一部店舗で実施されている「ドリンクおかわり自由」についてである。
  1. シェイクはおかわりできない。
  2. 別の飲物をおかわりできない。
  3. ビックマックを越える超ド級バーガー、「メガマック」が存在する。
  4. ギリシャには最強のバーガー、「ロイヤル」が存在する。
  5. われわれの使用しているエディタでは「間っ九」と変換される。
 1、2については以前にも書いたことがあるので、詳しいコメントは省略する。簡単に1の内容をいえばその昔、その勇気(暴勇?)と冒険心(無謀?)をもって知られたJという男がバニラシェイクをわずか一分で飲み干し、そのままの勢いでカウンターにつめよりおかわりを注文したところ、バイトの店員に丁寧丁重に断られたという哀しいお話。2のほうはさるOという人物がコーンポター ジュを注文して一息に飲み干し、そのカップをもってカウンターにつめよりオレンジジュースを注文したところ、「お客様、それはちょっと…」と困惑気味に断られたというこれまた哀しい物語。シェイクは「ドリンク」の欄に書かれているのに、なぜおかわりができないのか? という疑問は解けずじまいであった。
 ちなみに、上のルールさえ守ればドリンクは本当におかわり自由である。ある夏の日、われわれ取材班+αは「どこまでおかわりできるか」を調査しにマックへ侵入し、5人全員でオレンジジュースのLサイズを注文した。ひたすら飲み、おかわりを続け、平均4杯半を飲みきった。私は5杯でギブアップしたが、友人は7杯を飲んで倒れた。その日の残りは2人とも動けなかった。

 今回はさらに3、4の情報が浮上した。まずは3について話そう。これはおそらく日本国内にはあるまい。情報は当取材局イギリス支部からのものである(注:2000年現在の状況です)。その恐怖の食物の正体、それは「ダブルバーガーの二段重ね」。標準的な日本人には大きすぎるらしく、見ているだけで気持ちが沈み、口に入れると気分がへこむという呪われたシロモノである。さらには油断すると自分が食われるという伝説もある。

 さらに4について。当取材局ギリシャ支部からの特報である。「ロイヤル」というあっさりした名のこのバーガー、マクドナルド史上究極美味の逸品であるという。構成を説明しよう。バンズ(パン)のあいだにはあいかわらずのビーフ・パテ。ただし厚さは2倍に近い。その上にチーズとレタスをのせ、たまねぎのみじん切りとトマトの輪切り、マヨネーズをふんだんにかけたうえにピクルスまでのっかっている。味は他のバーガーの比ではない。真偽のほどに疑問をもつなら、きみたち自身の舌で味わってみるがよかろう。

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