スーパーファミコンの名作シミュレーションゲーム。
- 壮快なミュージック
「おおっ」と思うのは最初だけ。あとは音を消していても支障なし。
- 壮麗なグラフィック
最初だけ。あとは目が痛い。
- わかりやすい操作方法
なにしろ説明書を読んでもわからない。
- 人のもろさ
小さな人間がうろちょろしている。これが味方の軍勢なのだが、ひどく弱い。ゴーレムに踏まれたり狼男に殴られたりして死ぬのはわかるが、トカゲにいびられたくらいで死ぬのはなぜだろう。
- 人の強さ
このゲーム、たまにマップに遊びに来るドラゴンをやっつければクリアなのだが、このドラゴンがまた弱いくせにタフ。ひたすら弓で攻撃していればそのうち倒れてくれるのだが、それでも味方に死者が出る。味方の軍勢はみな勇者ぞろいで、ドラゴンを見ると興奮し、その足元に寄っていって潰される者、ぶんぶん振り回す尻尾に突進してはたかれる者、ドラゴンの吐く炎に突撃して最後を遂げる者など数えきれない。見方によっては自殺志願者の集団のようにも見えるが、そうではないことを祈る。
- 命の重さ
キャラクタは殺される時、「やっ」と叫んであっけなく死んでいく。このとき、キャラクタの大きさの割には出血が多すぎる気がするが気のせいか。集団で殺されていくときには、彼らのかぼそい叫びが重なって「やややややっ」と悲鳴の大合唱になる。しかも殺されたそばから、「ぽっ」という軽い音とともに人数が補充される。彼らの命はとても軽い。だから大量に死んでいく。
- 裏技
オープニングで十字ボタンを一回転させると「どかーん」という音がする。これを4回繰りかえすと人間が大きくなる。これでやや見やすくはなる、さらに出血量についてもまあまあ納得のいくようになる。もちろん耐久力は変化なし。
- ボスはドラゴン
前述どおり、ドラゴンは弱いがひどくタフである。ターゲット・ロックするとドラゴンはマップから逃げなくなるので、あとはひたすら弓でうてばよい。しかしこの間、プレイヤーは何もすることがない。ターゲット・ロックしたらあとは寝て待とう。30分もすればカタがついていることだろう。
- 感動のエンディング
クリアするまでに死んだ味方は数えきれないだろう。が、彼らは浮かばれることはない。この理不尽なエンディングは史上稀に見る横暴さである。チェックすべし。
・メニューへ
|