これまたスーパーファミコンの傑作である。
- 魅惑のミュージック
なんといっても戦闘の音楽。緊張感があるやらないやらよくわからない導入部は聴くものの聴覚を麻痺させる。しかも制作者はよほどこの音楽が気に入ったらしく、ザコ敵、中ボス、四天王からラスボスにいたるまで、戦闘の音楽はすべてこれ一本で統一されている…。
- しゃべらない主人公
ドラクエなんかでは当然のこと。ただしそれはうまく表現してこそのもの。デュアルオーブ2においては主人公の無口ぶりが妙に気になるようにできている。意見を聞かれても無言、選択を迫られても味方まかせ、なにかを勧められても知らんぷり。なんだかとても嫌なやつに見える。
- どこかで見たようなシナリオ
最初せまい部屋(宇宙船?)にいたある人物。部屋は揺れ、なんだかわからなくなり、その後彼女は記憶喪失になって発見される。ゲーム中、主人公は3色のオーブのかけらを探すことになり、その守り手はガーディアン…。ほかにも各所で「エフ○フ5」をホウフツとさせるのは気のせいだろうか。
- 強すぎる四天王
このゲーム、ザコも強いがボスはさらに強い。四天王の強さは反則に近い。
一番手はあるアイテムがないと何度でも全滅させられる。しかもボス戦の前でセーブしてしまうと外に出られず、アイテムを買いに行けない。さらにボス戦の前にやたらと長いイベントが。結果的に暗記するほどこのイベントを見るはめに。
二番手はゲーム中おそらく最強。同じくボス戦前でセーブすると外には出られない。ただでさえ強いボスは二匹の強~いザコを従え、しかも攻撃威力、回数ともに反則モード。ふつうに進んできたプレイヤーにおいては、全滅回数は確実に二桁。しかも楽な勝ち方はおそらく存在しない。
三番目はほかよりやや楽だが、それもある有効な方法に気づいてこそ。そうでなければ数えきれないほど死ぬことになる。こいつらに比べれば、ラスボス戦なんてママゴトのようなものだ。
- 四天王の謎
気のせいか、ひとり足りない気がする。噂ではとあるボスがそうらしいのだが、少なくともゲーム中には情報なし。いいんだろうか。
- 最強の剣の謎
終盤で聞くことのできる「最強の剣」の話。これを真に受けて探そうとするととても痛い目にあう。場所は四天王最後の一人(わかっているうちで)を倒した直後。聴き込みを信じて周囲を探してみると…あった! と思ったとたんにゲームが止まる。メッセージの無限ループに陥り、リセット以外に手段はなし。もちろん最強の剣もなし。さらにリセット後は四天王との再戦というおまけまで。情報をくれたキャラクタが敵のスパイだったのか、それとも制作者のおそるべき罠か?
- 驚きのエンディング
「そうくるか~っ!!」と叫びたくなる予想外の展開。これは必見ものである。すっかり忘れていたモノ、ヒトが出てきて思わず笑ってしまった。これを見るためだけにこのゲームをやっても損はないだろう。
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