飲むココアヨーグルト


たまには飲むヨーグルトを飲みたいな、とボトルで買ってきたその日、ふと思いついたのです。
うちでは「冷たい牛乳でも溶けるココア」を常備しているのですが、
それを飲むヨーグルトに溶かしてみたらどうだろう、と。

名づけて「飲むココアヨーグルト」。
この甘美な響きがすでにたまりません
どれくらい甘美かって、呼び名をそっと口にするだけで幸せになれるくらい

では、さっそく作ってみましょう。
って、作るってほどのものじゃないですね。
まずはココアの袋に書いてあるとおりの分量、すなわち牛乳1杯につきスプーン山盛り2杯のココアをコップに入れます。




……?

……えーと。最初に断っておきますが、コップの壁についてる茶色いのはココアじゃないです。
ただの茶渋です
いつもこのコップで麦茶とか飲んでるので、長の年月にこびりついたやつらがね……。

ま、味に影響ないんで今は目をつぶって、ここに牛乳ならぬ飲むヨーグルトをぐぐっと1杯分注ぎます。




……。

一応断っておきますが、まだ混ぜてません。コップの壁についてる茶色いのは茶渋です
んで下にこんもり溜まってるのは茶渋じゃなくてココアです
このうず高く積もったやつが茶渋だったら、さすがに健康に悪影響がありそうです。

で、あとはスプーンでよく混ぜます。
飲むヨーグルトは粘性が高いせいか、なかなかココアが溶けません。
しかもスプーンにどろっとした塊がこびりついたりします。
そんな苦難を乗り越え、おおよそ混ぜ込んだ結果がこちら。




どろぉり。

……おかしいです。名前ほど幸せな見た目になりません
もっとこう、淡いココア色一色に染まって、水面ももっと落ち着いた感じが嬉しいんですけど
茶渋がなくてもなんかおいしくなさそ……げふっ! げふん!
いいんです。見た目なんていいんです! 味さえよければそれで!!
というわけで、ぐぐっと飲みこんでみます。

……コメントしようのないくらい、ふつーにココア味のついた飲むヨーグルトでした。

あんまり面白い結果にならなかったので、これ記事にするか迷ったんですが、このネタにはちょっとした続きがあります。

飲み終えた後の脱力感が落ち着いた頃、ふと思いついて、
コップの内側をメラミンスポンジで磨いてみました。
メラミンスポンジとは……最近は100円ショップなんかでも売ってますね。
水をつけてこすってるうちにすり減って消えていく、でも汚れ落とし効果抜群のあれです。
流しやお風呂場の掃除に大活躍の、一人暮らしでなくても重宝する一品です。

で、そいつでもってコップをごしごしやった結果がこちら。




!?

なにこの予想を上回る高性能ぶり
爪でひっかいたって落ちやしなかった茶渋が、見る影もなく消滅しております。
ためしに牛乳を注いでみると、このとおり。




なんという美しさでしょう~。

同じ角度から撮影した写真で比較すると、効果がさらに際立ちます。




あなたほんとに同じコップなの?

というわけで、ガンコな茶渋はメラミンスポンジでやっつけよう! というお話でした。
あれ、最初からそんなお話だったっけ。まあいっか。

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