アイザック・アシモフ
- 『バイセンテニアル・マン』
人間になりたいロボット、アンドリュウの最後の決断とは。
涙なしには語れない感動の結末をぜひ。
芥川龍之介
- 『少年』
少年時代の回想録的短編。
郷愁を誘う物語。
あまんきみこ
- 『車のいろは空のいろ』
松井さんは空色のタクシーの運転手。
このタクシーに乗ってくるいろんなお客の物語。心ほんわか。
有吉佐和子
- 『一の糸』
一の糸の力強い音色に魅せられ、三味線弾きに恋をした女性。
身分違いの結婚を押し通し、芸人の妻となった彼女の生涯。凄い。
アレクサンドル・デュマ
- 『ダルタニャン物語』
銃士隊に入った青年ダルタニャンと、最強の銃士「三銃士」の活躍劇。
ダルタニャンは陰険。アラミスも陰険。ポルトスは人間じゃない。
エラリー・クイーン
- 『Xの悲劇』『Yの悲劇』
耳の聞こえない老探偵、ドルリー・レーン登場。バーナビー・ロス名義で出版。
緻密な描写を基に展開される、正統派の推理が魅力。解ける?
- 『殺人カレンダー』
長編が苦手な人でも楽しめる推理短編集。
ちょっとした言葉のひっかけ、表現の食い違いから犯人を探せ!
北村薫
- 『秋の花』
「私達って、そんなにもろいんでしょうか」
この世界に何を残せるか。円紫さんの言葉が胸に染みます。
- 『月の砂漠をさばさばと』
サキちゃんとママの日常を描いたほのぼのストーリー。
短編集ですが、表題作は泣けます。
- 『ターン』
気がつくと昨日に戻っている。そして世界には自分しかいない。
こんな状況で正気を保っていられる主人公の強さが素敵です。
- 『空飛ぶ馬』
クリスマス前の夜に幼稚園から消えた、子馬の像はどこへ?
最近レアな、誰も死なないミステリ5編を収録。
ゲイル・カーソン・レヴィン
- 『さよなら、「いい子」の魔法』
「いい子の魔法」をかけられた少女の冒険物語。
主人公エラの活発さと利発さに拍手を送ります。
司馬遼太郎
- 『梟の城』
秀吉を殺せ――。伝説の二人の忍者が将軍の命を狙う。
伊賀と甲賀の忍者たちの熾烈な忍術合戦が燃えます。
- 『燃えよ剣』
新撰組の結成から終焉までを、土方歳三を中心に描いた作品。
強すぎる沖田。かっこよすぎる土方。情けない近藤。
- 『竜馬がゆく』
「世の中の人は何とも云はばいへわがなすことはわれのみぞ知る」
幕末の動乱の最中、江戸城の無血開城に大きく貢献した坂本竜馬の一生。
スティーブン・キング
- 『刑務所のリタ・ヘイワース』
無実の罪で監獄に入れられた男の、気の遠くなるような計画とは。
映画『ショーシャンクの空に』の原作。映画もよいです。
- 『死のロングウォーク』
ただただ歩き続ける少年たちの物語。
あっさり結末を予想できるのに、ついつい最後まで読んでしまう。
- 『スタンド・バイ・ミー』
「そんなまねをしたら、弱虫になってしまう」
少年たちが友達どうしでいられた頃の、幻のような物語。
- 『ペット・セマタリー』
ペット霊園の奥で行われる、禁じられた復活の儀式の話。
恐いです。人を生き返らせちゃいけません。
- 『マンハッタンの奇譚クラブ』
“語るものではなく、語られる話こそ”
クリスマス間近の雪の夜、老いた医師が語る命の物語。
C・S・ルイス
- 『ナルニア国物語』
判で押したような展開が可笑しい、悪い子矯正物語。全7巻。
お気に入りはねずみのリーピチープ! 再登場で泣きかけました。
シュテファン・ツヴァイク
- 『マリー・アントワネット』
ルイ16世の王妃、マリー・アントワネットの伝記小説。
史実とは思えないドラマチックな出来事に圧倒されます。
高畑京一郎
- 『クリス・クロス』
魔王を倒す仮想世界のゲームで、突然魔王が暴走した。
軽い話に見えて案外恐い。
- 『タイム・リープ』
前触れもなしに次々に時間を跳び越えてしまう少女の話。
頭の中で時間関係を組み立てるのが容易でないです。
太宰治
- 『走れメロス』
親友との約束を守るため、メロスは走り続ける――
しかしもとはといえばメロスがすべて悪いのである。
ダニエル・キイス
- 『アルジャーノンに花束を』
幼児の知能しか持たない青年チャーリイが、手術を受けて超天才に。
切なすぎるラストに涙ぽろぽろ。
伝承(?)
- 『ニーベルンゲンの歌』
竜を倒した英雄ジークフリートを巡る、権力争いの末の悲劇。
ジークフリートよりはるかに強いブリュンヒルド姫がウケる。
トム・クランシー
- 『レッド・オクトーバーを追え』
原潜を巡るアメリカとソ連の息詰まる駆け引きの結果は――?
なにより原潜どうしの戦闘に燃えます。映画よりはるかに面白いです。
夏目漱石
- 『吾輩は猫である』
これぞ最高のギャグ小説。極めつけは「煮て食べます」。
引間徹
- 『19分25秒』
すさまじい速さで競歩をする「男」の物語。
これを読むと競歩がやりたくなる。
フェリス・アイゼンシュタイン
- 『妖魔の騎士』
魔術師に遣わされた妖魔は、やがて人間のような感情を抱くようになる。
使役される者の切なさが沁みる。
ミヒャエル・エンデ
- 『はてしない物語』
映画『ネバーエンディングストーリー』の原作。
ただし映画化されたのは前半だけ。後半からはずっと面白くなります。
宮城谷昌光
- 『晏子』
中国の戦国時代に活躍した、斉の名宰相の物語。
斉の君主とのやりとりに切なくなります。
- 『楽毅』
中国の戦国時代、小国燕が生んだ名将軍の物語。
孟嘗君との関わりなども熱いです。
- 『太公望』
殷王朝を滅ぼすことになる周の文王の軍師、太公望の一生を描いた作品。
古代中国の物語には残酷な刑罰が出てくるので、苦手な人は注意。
- 『花の歳月』
呂太后が君臨する宮廷に召し出された、旧家の娘の物語。
おそろしく美しい文章で描き出された世界観が胸に迫ります。
- 『孟嘗君』
仁義によって国を治め、戦国時代に争いのない時代を作り出した名宰相にして名君主。
名軍師孫ぴん(漢字が難しくて書けません)の活躍もまた見どころ。
宮部みゆき
- 『蒲生邸事件』
二・二六事件前夜の蒲生邸にタイムスリップした少年。
「まがいものの神」平田とともに、蒲生邸で起きた殺人事件に挑む。
- 『クロスファイア』
念力放火能力を持つ淳子は、苦悩の末にその力を人に向けた……。
宮部さんの超能力ものはどれも切ない。
- 『幻色江戸ごよみ』
江戸の下町を舞台にした短編集。おすすめは『紙吹雪』。
切ない物語に胸がきゅっとなります。
- 『魔術はささやく』
「あの人は、仲間を欲しがっているんです」
宮部作品中いちばん人気のある少年、守くん出陣。
- 『ブレイブ・ストーリー』
ワタルが迷い込んだ、ゲームのような世界。その先に待っているものは。
前半やや退屈ですが、後半のまとめ方はさすがです。
- 『ぼんくら』『日暮らし』
江戸を舞台にした人情物語。ほろりときます。
『日暮らし』は『ぼんくら』の続編。両方読めばさらに楽しめます。
- 『レベル7』
「レベル7までいったら、戻れない?」
読み始めてしまったら、止まれない。
森博嗣
- 『すべてがFになる』
すべてがFになったとき、何かが起こる。
出てくる人はほとんどが天才。なので見ていて爽快。
- 『笑わない数学者』
天才数学者の家からオリオン像が消え、再び現れた像の足元に死体が。
犀川助教授と女子大生萌絵の切れ者ぶりが爽快です。
森見登美彦
- 『夜は短し歩けよ乙女』
ちょっと変わった彼女と先輩の、行ったり来たりの大騒ぎ。
達磨とか天狗とか、この人の作品には妙なものがいつも出てきます。
ヨースタイン・ゴルデル
- 『ソフィーの世界』
ある日ソフィーのもとに一通の手紙が届く。「あなたは誰?」
前半もちゃんと読めば、ラストはハラハラできます。
リチャード・バック
- 『かもめのジョナサン』
時間と空間を超越したSF系かもめジョナサン。
ルイザ・メイ・オルコット
- 『若草物語』
四姉妹の青春物語。個性的な姉妹たちが魅力的。
ロバート・A・ハインライン
- 『夏への扉』
主人公ジミーと飼い猫ピート、友人の娘リッキーの冒険物語。
幸せなお話は大好きです。
- 『ルナ・ゲートの彼方』
重いテーマにギャグが光る、珠玉の名作。
おばあちゃんを食べてはいけません。
ヨースタイン・ゴルデル
- 『カード・ミステリー』
ファッション界で迷子になった母親を探す父と少年。
小人の手はなぜ冷たいか、知っていますか?
- 『ソフィーの世界』
ある日ソフィーのもとに一通の手紙が届く。「あなたは誰?」
前半が少々かったるいですが、ちゃんと読めばラストはハラハラできます。
吉本ばなな
- 『TUGUMI』
病弱な美少女つぐみと、幼馴染の主人公まりあの夏休みの物語。
気がつくと、つぐみが好きになっています。
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