▽スタイルシートに気をつけて


スタイルシートをうまく使うと、おしゃれで個性的なページを結構手軽に作れたりします。デザイン関係をウリにしているサイトでかなり凝った作りにしているのも見かけます。 ただデザイン美と機能美とはシーソーの関係にあるもの。あまりデザインに特化してしまうと使いやすさや見やすさが犠牲になってしまいます。

よく見る例として、スクロールバーの色を変えるというのがあります。例えば黒地のページでスクロールバーを黒くしてしまったら、デザイン上の統一は取れるかもしれませんが、初めて来た人はスクロールバーがどこにあるかすぐに分かりません。「おおげさだなあ、ちゃんと見ればすぐわかるじゃない」と思うのは作者だけです。ふらりと遊びに来た人がわざわざ「ちゃんと」見ようとするでしょうか。

このページをIE(インターネットエクスプローラ)で開くと、スクロールバーが背景と同じ色で表示されます。一応影の色は初期設定のままなので、「ちゃんと」見れば見分けられると思いますが、何も言われなかったらページが下に続いていることに気づかないかもしれませんね。

なおスタイルシートはブラウザによって有効だったり無効だったり、ときには見栄えが変わってしまったりします。こういう「環境依存」は普通のHTMLタグでもありますが、いろいろな人に見てほしいサイトなら、環境依存を減らすように心がけるとよいと思います。もちろん、サイトの目的が「特定のブラウザを使っているデザイン重視の人にだけ見せるもの」であれば、そういう心配をする必要はありません。

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ここが終点。